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マイクロソフト
政府、リナックス採用で浮き彫りになったウィンドウズの凋落

 政府は05年から中央省庁の全職員約80万人の人事・給与管理を、
独自の基本ソフト(OS)と大型コンピューターを組み合わせた従来の
システムから、一般向けOSとパソコンなどで構成する簡易システムに
切り替えることを決めた。数ある既製品の中から政府が選んだのは
無償OS「リナックス」。この決定に米マイクロソフトが大慌てだという。
 「ビル・ゲイツ会長は今年2月に来日。平沼経産相ら自民党幹部や
省庁のもとにわざわざ足を運び、ウィンドウズを政府系システムに
採用するよう“トップセールス”を行いました。手のひら返したようなリナックス
採用に激怒しているといいます」(コンピューター専門誌記者)
 政府が旧型システムに投じていた運用費は約7000億円。
新型システムのOSにウィンドウズが採用されれば、マイクロソフトは濡れ手で
栗のオイシー市場を手にするはずだった。
 なぜリナックスが採用されたのか。
「一言で言えばウィンドウズは中身が見えないブラックボックスで、
リナックスは透明なガラスケース。システム管理者にとってはリナックスの方が
安心できるのです」(システム関係者)
 リナックスは設計情報を公開しており、ユーザーはプログラムを自由に書き換える
ことが出来る。そのためシステムを思い通りに改造できる。
 一方、マイクロソフトはウィンドウズの設計情報を公開していない。マイクロソフトは
「リナックスはマニアが好き勝手に作ったOSで、信頼性に疑問が残る」と主張するが、
「マイクロソフトから得られる他人任せの信頼性よりも、たとえトラブルが起こっても
自社ですべてを把握し、問題点を洗い出せるほうが良い」(前出の関係者)
 焦ったマイクロソフトは政府機関など、一部のユーザーに対しては設計情報を公開する
意向を明らかにしたが、時すでに遅し。日本政府はリナックスを選び、ウィンドウズの凋落を
改めに印象付ける結果となった。
 「マイクロソフトは知的所有権にこだわるあまり情報を囲い込みすぎだ。ひとり勝ちの殿様商売が
裏目に出たね」と大手企業のシステム責任者は話す。ユー−の使い勝手を考えずに知的所有権を
独占し、大手を稼いだアメリカのITビジネスも曲がり角に来たようだ。

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