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街の先生に聞いた
  パソコンを
    「教える」極意   

    
パソコンの中身を実際に触ることで
    構造を理解し、より長く使いこなせる

                               取材・文 岡 幸弘

パソコンリサイクル法が2003年に施行され、古い機種を廃棄する際に、回収費用の支払いが義務づけられた。そんななか、家庭や学校などで不要になったパソコンを無料で引き取り、修理して海外(アフリカやベトナム、タイなど)に格安で輸出しているのが、ユニバーサルコミュニティセンター(埼玉県小川町)だ。約500坪の工場はパソコンやディスプレイ、分類された派^角山、山、山・・・・。毎日、パソコンと格闘し、部品の仕分け作業を続ける菅野正敏事務局長が語る。
 「パソコンの部品には、無駄な物がひとつもない。全部売れます。どんな物でも1kgあたり5円でもっていってくれるルートをようやく見つけました。でも、それを捨てようと思えば、1kg50円ぐらいかかるんです。(笑)
 パソコンのリサイクル業務の一方で、ユニバーサルコミュニティセンターでは、タウン誌「おがわまちマップ」を発行する「生活工房『つばさ・游』」とタイアップで、「パソコン組み立て教室」を開催している(不定期開催)。
 「日本の消費者は、パソコンの修理代が高く、新品を購入したほうが安いので、修理して使うことをやめてしまった。でも、壊れるのはほとんどハードディスク。ハードディスクを自分で交換できれば、ハードディスク代(1万円程度)だけで壊れたパソコンが蘇るんですパソコンを解体して組み立て、しくみを覚えれば、壊れても自分で対応できることを実感してもらうために教室をはじめました」

壊れたPCを修復する
講習はどおように進められるのか。パソコンを開けて、手順を説明してもらった。電源コードを抜き、金属に触れて静電気を放電してから解体作業に入る。最近の機種は2、3ヶ所ネジを回せば、簡単に開けられる。
 「パソコンの部品点数は以外に少ないんです。なかはスカスカでしょ(笑)。ハードディスク、CD-ROM、フロッピーディスク、メモリ・・・・・と取り外していきます。CPUや増設ボードは受講者が上級者の場合しか外しません」
 部品を取り外す際の注意点は、基板には絶対に触らないこと。もしも静電気が発生すると、一発でハードディスクが壊れてしまう。ねじが 2種類あるので、どこから外したか、覚えておく。ケーブルの方向も忘れてはならない。ケーブルを外すときは意外に力が必要なので、優しく大胆に「引っこ抜く」くらいの気持ちでいい。
 組み立ては、外したパーツを元に戻す作業なので簡単そうだが、「半数が2種類あるネジの域を混同したり、ケーブルを差し込む方向を忘れてしまい、組み立てられなくなる」そうだ。「1人でチャレンジするなら、デジカメで最初の状態を撮影しておくといいかもしれません」
 午前の講習は分野と組み立てで終了。午後の部では、ハードディスクが壊れ、自分で交換した場合を想定し、どのようにOSをインストールするか、学習していく。
 「フロッピーディスクから起動して、ハードディスクをフォーマット。ウィンドウズをセットアップし、画面が出てくると、皆さん、感動していますね」
 組み立てたパソコンは持ち帰れる。
 「パソコンを開けるのは勇気がいること。でも、1度でも経験すれば、精神的な安定剤になるんです。それに壊れたパソコンを解体して捨てれば、リサイクル費用はかかりません(笑)」
 処分するつもりのパソコンがあったら、分解してみては・・・・・。

<アスキー 「ドットピーシー」8月号より>

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