
| 中古パソコン市場 活況 |
| パソコンの売れ行きが伸び悩む中、中古パソコンが人気を集めている。型落ち商品でも日常の使用に支障がないほど性能が向上しているためで、割安感のある中古パソコンの購入や、不要になったパソコンの購入や、不要になったパソコンの売却が気軽に行えるようになってきた。いくつかの点に注意すれば、初心者にも決して難しくない。(田淵 英治) さいたま市に住む会社員の女性(52)は、専門学校生の長女(21)のためにノートパソコンを購入しようと思い立った。長女の就職内定先から来るメールを、学校だけでなく自宅でも読めるようにしてやりたいからだ。 パソコン初心者という女性は、一人で中古パソコン最大手「ソフマップ」の有楽町店(東京)へ行ってみた。お目当ては、売り場の三分の一近くを占め、常時三百台前後が陳列されている中古パソコンコーナー。 「予算は、十万円以内。メールに加え文書作成と表計算のソフト付きのパソコンと考えてきました」 売り場には十万円以下の商品を集めた一角があった。二、三年前のものが主流。きれいにクリーニングされ、ふるさはあまり感じさせない。必要なソフトが組み込まれたものも多く「予想以上の品ぞろえ」と女性は笑顔をみせた。 マルチメディア総合研究所(東京)によると、新品パソコンの年間販売数が千二百万台前後で停滞する一方、中古パソコンは毎年二けたの伸びを見せ今年度はパソコン総需要の7%にあたる九十万台の需要が見込まれている。 ソフマップの松田信行広報・IR室長は「初心者や女性の来店者も増えている」と話す。中古といっても、大半は数年前に発売されたもの。一年前の商品でも新発売時より三―四割安く手に入る。 ただ、やはり中古品。「安い」と飛びつく前にそれなりの注意がいる。「まず、パソコンで何をやりたいかを考え、その上で用途に合うものを探すべきだ」と、IT(情報技術)ジャーナリストの佐々木俊尚さんはアドバイスする。 メールと文書作成ぐらいの機能しか必要がないのなら、中古で十分。だがテレビを見たいとか、デジタル多用途ディスク(DVD)に録画したいといった希望がある場合は、最新機種でないと物足りないかも知れない。下調べを怠らず、パソコンに詳しい知人に話を聞くことも大事だ。 中古品で怖いのは、初期不良などの不具合が出た時。新品のようなメーカー保障がないことも多いので、販売会社が独自に保障制度を設け、修理や交換などを設け、修理や交換などの対応をするかを確認したい。 また、最新機種でも、機能を絞り込んで十万円程度で販売されているパソコンも増えている。こうした新品との比較も大事だろう。 十月一日から個人向けパソコンの回収・リサイクルが義務化される。「お金を払って処分するより、売却した方がいい」と考える利用者は多いと見られ、中古パソコン市場はさらに広がりそうだ。 (2003/10/01・読売新聞) |