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 再生パソコン急拡大   機能簡素、初心者らに的

 ノート型1万4800円デスク型9800円・・・
 十月一日に家庭の使用済みパソコンのリサイクル制度が始まるのを機に、中古パソコンを再商品化して販売するビジネスが急拡大している。ヤマダ電機まど大手家電量販店は相次いで販売体制を強化。日本IBM」などのメーカーもユーザー企業や個人から積極的に製品を買い取り、再生・販売に力を入れている。

 ヤマダ電機は家電量販店「テックランド」の百十店で中古パソコンの本格的販売を始めた。
中古機器販売のインバーネット(東京・大田、関戸光雄社長)と業務提携し、企業などから出る
中古パソコンを再商品化し、三ヶ月間の保証を付けて販売している。
 ヤマダは発売五年前後経過した旧型機に、無償基本ソフト(OS)のリナックスを基に米社が開発したパソコン用OS「リンドウズ」を搭載し直した商品も売り出した。ノート型で一万四千八百円から、デスクトップなら九千八百円からという低価格。二〇〇〇四年三月までに月間二万台の中古パソコンを販売できる体制を整える。
 コジマも中古パソコンの専門店を栃木県内に開設した。パソコンメーカー各社が利用者から回収して再商品化したメーカーブランドの中古パソコンを中心に取り扱う。

 ソフマップは中古専門店「ユーフロント」の直営展開を開始。東京・高田馬場の旗艦店のほか、東京都、神奈川県、埼玉県にあるノジマに店内店の形で四店を展開する。
 加賀電子系のリサイクル会社、マイクロソリューション(東京・新宿、山名和夫社長)はインターネット上に中古販売サイト「マイクロソリューション ウェブショップ」を設けた。家庭から出る中古パソコンをネット経由で買い取り、山形県内の工場で再商品化して販売する。
 メーカー側の動きも急だ。日本IBMは自社ブランドによる中古機種販売を開始。当初は年間二万台を供給する計画だったが、予想以上に引き合いが多く、四万台に倍増させる。「中古市場でIBM製品の知名度が高まれば、長期的にブランド力にもプラスに作用する」とみている。NECも個人を対象にネット経由の買い取りを開始した。消費者に信頼のある“メーカーブランド”の再商品化パソコンで中古市場を攻略する戦略だ。

 パソコンの新製品は高機能化が進み、初中級にとって性能が過剰になっている。中古再生パソコンは文書作成や電子メールの送受信、ネット検索・閲覧といった基本的な機能を備えており、初心者や二台目需要を標的にしている。
 マルチメディア総合研究所(東京・港)によると、再生パソコン市場は二〇〇二年度で前年度比二十%増の約八十一万台、二〇〇四年度の百万台乗せは確実という。一方、新製品パソコンの二〇〇二年度の国内出荷台数は前年度比七.四%減の約千百二十四万台と低迷した。二〇〇三年度は買い替え需要などの追い風で新品が千二百四十万台に回復するとの見方もあるが、パソコン市場成熟につれ中古品のシェアも拡大しそうだ。量販店の独自パソコンやメーカーが作るノンブランドのパソコンなど低価格品の登場もあり、製品単価の下落も進んでいる。中古市場参入を見送っている富士通などは、新製品の売れ行きに悪影響が出ると警戒しているようだ。

 (2003/9/27・日本経済新聞)

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