パソコン3R作業所建設計画
提案書

企画・監修
ユニバーサルコミュニティセンター

パソコン3R作業所建設の主旨
事業性偏重の箱ものづくりが行なわれる中、自然は破壊され、人の歩く道ではなく、車の走る道となっ
ています。子どもたちが、魚が、遊ぶ河ではなく、汚染された水の流れる用水となっています。その結果
、人の、街の、村の、空洞化が進んでしまいました。
 このような現在の街づくりと同じように、コンピュータあるいはソフトウェアが、3ヶ月から1年で新しい物
が作られ、古いものが捨てられていくというのが、現在の日本のIT産業の現状です。
コンピュータあるいはソフトウェアは、人間の道具として作られるべきもので、使う人間の側の立場にた
って作られるものであるはずです。それが、残念なことに、進歩と効率化という大義名分のもとに、次々
と作られ、まだ使えるものでさえも捨てられています。
 そこで、ここで歩みをとめ、後ろを振り返り、私たち自身の足もとを見つめ直してみたいと考えます。
 使えるパソコンは、自分がいらないからと廃棄しゴミにするのではなく、必要とし使いたいと思う人たち
の手に渡して活用することをしていきたいのです。
それは、子どもたちの未来に箱ものではなく、自然や私たちの歴史、文化を残す事にもつながります。
1.  基本的考え方
  ア)身障者及び障害者、老齢者の自立と生活の安定を図ると共に、
    廃棄及び中古パソコンの完全なる3R(リ
サイクル、リユース、リデュース)運動を確立し、
    国内外のパソコンを必要とする人達に配布及び販売活
動をする。
  イ)障害者のみならず、子供から大人まで現代人が抱える心身問題(ストレス等)の
    解消に役立つ、癒しの施
設とし活用できる施設とする。
  ウ)建設業者は地元業者を優先するのが望ましい。
2.施設設計の基本的考え方
  ア)建設予定地の地形をできるだけ保ち生態系を壊さず、環境の保全を考慮した設計をする。

  イ)電力は自然エネルギー(風力発電、太陽光発電等)を最大限利用し、
    商用電源は補助電源と考え最
小限にとどめる。

  ウ)飲料水は、基本的に井戸水の利用を考えるが水質に問題がある場合は、市水道を利用する。

  エ)ガスは、バイオガス(有機物質等を微生物等で処理し、その過程で発生するブタンやメタン等の
    ガス)を考えるが、建設予定地に依ってはプロパンガスまたは都市ガスを利用する。

  オ)生ゴミは堆肥化させ野菜用、園芸用肥料に利用する。その他のゴミも出きるだけ
    再利用(3R化)を考慮する。

  カ)排水については、周辺地域の基準に準拠する。

  キ)建築基準法、消防法、その他諸法規に基づくものとする。
3.建設予定地及び周辺地域との関わり方に付いての考え方
  ア)施設で必要とする人員の約半数以上を建設予定地周辺の方々で構成するのが望ましい。
  イ)建設予定地のIT教育の拠点となるべき活動をし、パソコンやインターネットの普及に努める。
  ウ)地域の活性化を考え、建設予定地及びその周辺の特産物を利用した産業の立案と実現に努める。

建設予定地のパソコン解体作業所建設計画の考え方

  1.パソコン解体を中心とした作業所に必要な敷地面積は集収する中古パソコンの台数と
    解体処理する能力に応じ
建築設計を行う。
  2.倉庫、休憩施設、食堂、事務室その他附帯施設等も当然建設する。
  3.当作業所内で働く人の家族、遠方からの来客者が宿泊できる施設と周辺地域の産業の
    展示会を開催出来る
多目的ホールの建設も考える。

  4.駐車場の整備と最大40フィートのコンテナが入出可能な道路の整備が必要となる。


パソコン3R作業所建設計画書
<パソコンを取り巻く現状>

 2002年度の国内のパソコン出荷台数は、前年比で10%低下したが1153万台となっている。
この内の約1割(100万台)が毎年買い替え対象として、廃棄パソコンや中古パソコンとして流通している。
 その中でも廃棄パソコンの多くは、中国を始めとする東南アジアへ送られ分類・解体作業をされ、
一部の部品化された物がまた日本などへ送られてくる。

 そのため、中国や東南アジアにおいては解体されたパソコンが産業廃棄物と化し、
解体品に含まれる重金属類等が放置されて、その地域の環境に対する問題が、新たに発生しはじめている。

 一方、中古パソコンとなった物は中古市場へと流れ、国内外へと流通している。
しかし、中古とは言え販売価格の2〜6割の価格であり、パソコンを必要としているが、
低予算で運営されている福祉関係者には、手の届かない物となり、パソコンを使用したLANや
インターネット等のネットワーク社会の恩恵を受けられないのが現状である。

 また、今年(2003年)の10月より法令により、家電類に続きパソコンの廃棄処理が使用者負担で
有料化されるが、これらの有料(五千円程度)で引き取られたパソコンは、
廃棄物業者により粉砕処理され、埋め立てられると言う従来の方式をそのまま受け継ぐものと予想され、
シリコンやアルミニューム、銅と言った、日本が輸入に頼っている大事な資源を無駄に浪費する事になる。

 私達は、これらの中古・廃棄パソコンと障害者、身障者等を含む福祉関係者を取り巻く現状を
パソコンの3R(リサイクル、リユース、リデュース)運動をとおして、少しでも改善すべく以下に
パソコン3R作業所建設の提案を行ないます。


私達が考えるパソコン3R運動
1.リサイクル(Recycle)

  使用できないパソコン類やボード、デバイス類は、その種類(アルミニューム、金、鉄、銅、プラスチック)別に
  分
類し、専門業者に売却して業者にて溶解し地金やゴッドにした後、産業用各種原料として還元し、
  ゴミ(産業廃棄物)にする事無く(リユース)再利用する。

2.リユース(Reuse)

  廃棄パソコンをその機能的に分類し、僅かな手を加えることで使用可能な物を修理、
  補修しパソコンとして再
生させた後にリユースパソコンとして配布、販売する。

3.リデュース(Reduce)

  パソコンは、マザーボードと言われる基盤に各種のボード類(音声や映像など)とデバイスと
  言われる物(ハ
ードディスク、CDROM、フロッピーディスクなど)で構成されています。
  そこで、廃棄パソコン等を解体するときに、これらボード類やデバイス類を外し、
  使用できる物はパソコンの
補修や保守用品として配布、販売し再利用(リサイクル)する。


活動について

  このパソコン3R作業所の公共性、社会性を考え、その活動は営利を目的にする会社組織よりは、
  市民活動を中心とする組織、例えば非営利活動法人として登録するのが望ましい。


パソコン3R作業所建設の基本的考え方

  1.身障者及び障害者、老齢者の自立と生活の安定を図ると共に、廃棄及び中古パソコンの完全なる
    3R(リサ
イクル、リユース、リデュース)運動を確立し、国内外のパソコンを必要とする人達に
    配布及び販売の活動をす
る。

  2.附帯施設として、障害者のみならず、子供から老人まで現代人が抱える心身問題(ストレス等)
    の解消に役
立つ「癒しの施設」を併設する。


建設費用について

  以下に掲げる公的機関または、社会福祉事業団等の資金融資、補助金、
  助成金等より必要な資金を調達す
る。

   (1)国民金融公庫 事業展開資金
   (2)社会福祉事業施設融資  厚生労働省管轄  
   (3)環境コミュニティービジネス事業融資  経済産業省管轄
   (4)企業立地促進優遇制度 
   (5)中央競馬馬主社会福祉財団
   (6)日本財団社会福祉等に関する事業向け補助金
   (7)パソコンメーカー等の企業からの協賛金
○収支(参考例)
1.収入の部(月間)        
廃棄パソコン引取 1,000台×500円/1台  500,000円
中古パソコン販売 300台×3,000円 900,000円
(廃棄パソコンの再利用として販売等)
金属加工業者への売却 800台×80円 64,000円
(金属原料として売却)
 小計 1,464,000円
補助金(雇用対策費) 100,000円×5人 500,000円
 収入合計  1,964,000円
2.支出の部(月間)
人件費(地域住民を雇用) 100,000円×5人 500,000円
人件費(障害者雇用) 14,000円×20人 280,000円
人件費(職員・スタッフ) 150,000円×3人 450,000円
通信費等 28,000円
電気・ガス・水道等 28,000円
交通費等 50,000円
物流費(トラックガソリン代等) 96,000円
その他(予備費等) 100,000円
支出合計   1,532,000円
 粗利益    432,000円
*借入の返済金は含まれていません